トリマーになるには資格が必要?必要な資格・費用について紹介!
トリマーになるには何が必要?
犬のトリミングや爪切りなどのお世話をするトリマーは、ペットに関わる仕事のなかでも人気の高い職業です。
そんなペットトリマーにはどうしたらなれるのでしょうか?
資格
トリマーになるための資格について解説します。
トリマーの資格は民間資格
トリマーに関する資格は全て民間資格で、国家資格はありません。
未経験の方でもトリマーになれますが、専門的で豊富な知識は必要です。
資格があると、サロンなどに就職する際にも明確にアピールできます。
取得方法
トリマーに必要な知識や資格を取得する方法についてご紹介します。
専門学校
専門的な知識を得るのにおすすめなのは専門学校です。
独学でトリマーを目指すのは難易度が高いといえます。
専門学校では、先生にアドバイスをもらいながら実践的に技術を習得できるので効率よく上達できます。
通信制
通信制高校という選択肢もあります。
トリマーの資格取得の勉強と並行して、 高校で学ぶべき内容も同時に勉強できます。
四年制大学
四年制大学ですと、長い学生生活の中で短期留学も可能です。
短期留学は、海外のペット事業を実際に肌で感じられる貴重な体験となります。
また、四年間という長い学生生活のなかで、トリミングサロンやペット関連の仕事でインターンをするなど、自分の進むべき方向性を見極めることができます。
そのため、万が一希望の就職先の業種が変わったとしても、方向転換しやすいでしょう。
海外留学
アメリカ、オーストラリアなどに短期留学してライセンスを取得する方法もあります。
数ヶ月〜半年ほどで資格を取得できますが、 当然ながら語学力も必要となります。
資格の種類・難易度
トリマーになるために役立つ資格や、取得の条件・難易度について解説します。
初心者向けの資格
トリマーの資格は国家資格ではなく、 いくつかの協会で認定している資格を取得します。
下記の資格は比較的難易度が低めで、初心者向けとなります。
- JKC公認トリマーC級(一般社団法人ジャパンケネルクラブ認定)
- JPLA公認トリマー2級(日本ペット技能検定協会認定)
- JCSA認定マスターライセンスドッグトリマー(一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会認定)
短期間で取得が可能?
『JKC公認トリマー』は知名度が高く、専門学校で取得することもできれば、ジャパンケネルクラブの会員になって受験することもできます。
『JPLA公認トリマー2級』『JCSA認定マスターライセンスドッグトリマー』は、通信で学ぶことができ、おそよ6ヶ月という短期間で資格取得が目指せます。
愛犬のカットにも技術を活かせることができるので、難易度が低く短期間に資格を取得したい人におすすめです。
プロ向けの資格
下記の資格は、プロのトリマーを目指す方におすすめの資格です。
- JKC公認トリマー(一般社団法人ジャパンケネルクラブ認定)
- AAV認定トリマー(一般社団法人全国動物専門学校協会認定)
- JDA認定トリマー(全日本愛犬技術者指導協会認定)
JKC公認トリマー
JKC認定養成機関、もしくは独学でも取得できる人気の資格です。
独学の方は、満18歳以上で、一般社団法人ジャパンケネルクラブ2年以上の会員歴という条件があります。
C級、B級、A級、教士、師範の5つのレベルに分かれており、 学科と実技の試験は年1回行われます。
AAV認定トリマー
一般社団法人全国動物専門学校協会に加盟している専門学校で、最低300時間の授業を受ける必要があります。
サロントリマー3級〜トリマーS級の6段階で設定されています。
現場での率先力となる筆記や実技試験の他に、耳掃除や爪切りなどの技術も審査対象に含まれます。
JDA認定トリマー
厚生労働省が認可している唯一の資格です。
3級、2級、1級と分かれ、学校にもよりますが、卒業時に1級まで取得することができます。
資格取得には、動物医療や栄養についての知識も必要となります。
専門学校へ通う必要はある?
独学や大学、専門学校など様々な選択肢がありますよね。
ここでは、専門学校で学ぶ内容や、専門学校に通うメリットとデメリットについて解説します。
専門学校で学ぶ内容
大学よりも忙しいスケジュールとなる専門学校では、 下記のような授業が受けられます。
- グルーミングテクニック(カット、爪切り、耳かきなど)
- 健康管理(体調不良はないかチェック)
- しつけ(言いつけを守らせる、トイレトレーニング、マテなどのコマンド)
- 動物看護(診察、治療の際の獣医師のサポート)
- ペット栄養学(健やかに過ごせるような栄養について)
- 美容学(カットだけでなく、個性や可愛らしさを引き出す知識と技術)
- 犬種標準学(犬種の標準的な容姿や特徴について)
トリミング後の仕上がりイメージを正しく持つために、 絵で表現する授業があったり、 社会人としてのマナーの授業を設けている学校もあります。
専門学校へ進むメリット
以下は、専門学校に通うメリットです。
- 先生のスキルを実際に見て学び、質問ができる
- 卒業後のサポートが充実
- 実践に役立つスキルが身に付く
- 同じ目標を目指す友達が増える
- 知名度のある資格取得が可能
- トリマー以外の学科も学べる
- 四年制大学に比べると費用が安い など
専門学校は、忙しいながらも効率よく実技と学科を学ぶことができます。
先生や友達付き合いによる人脈を作ることで、今後の人生に良い影響を与える可能性も高まります。
専門学校へ進むデメリット
以下は、専門学校に通うデメリットになります。
- 通信講座に比べると費用が高い
- 四年制大学よりもスケジュールがタイト
- 在学中に他分野への就職希望が難しい など
専門学校は、その目指す職に就くために集中的に技術を取得するので、学生生活と共に就職活動も意識しなくてはいけません。
そのため、全く違う職業に就きたくなった場合その転換が難しくなります。
スケジュール的には、四年制大学の方が進路の選択なども含め余裕を持って学べるでしょう。
トリマーになるための勉強
どのようなことを学べば、一人前のトリマーになれるのでしょうか。
資格取得に必要な知識
資格を取得するために必要な知識とは、どのようなものなのでしょうか。
健康管理、病気について
トリマーは、実際に動物に触れる仕事です。
そのため、犬の体調やいつもと違う点にも敏感に気が付けることが大切です。
また、飼い主さんからの相談にも対応できるよう、体や病気についての深い知識が必要となります。
犬種による違い
犬種によって、体の大きさや毛の長さ、毛質など実に様々です。
そのため、犬種に合わせてカットやケアの方法も変えていかなくてはいけません。
このように、特徴や似合うスタイルなどを学ぶ必要があります。
年齢による違い
子犬、成犬、老犬など年齢によっても違いがあります。
老犬は長時間のトリミングは疲れますし、子犬は元気なわりに体力がありません。
どのような年齢の犬でも、無理なくカットを仕上げるような方法を習得しなくてはいけません。
トリマーになるためにかかる費用
トリマーになるための学費や受験料は、気がかりな点だと思います。
学費
夜間部は昼間部に比べ授業がやや少ないため、安い金額となっています。
受講方法 | 費用 |
昼間部 | 初年度 約100〜150万 / 2年目240~300万 |
夜間部 | 約80〜100万 |
通信講座 | 約8万〜30万 |
一年制 | 約70〜110万 |
学費サポート制度
『学費サポート』の制度が設けられている学校もあります。
これを利用することによって入学金が免除されたり、学費の分割払いや割引などを受けることができます。
『特待生制度』がある学校では、優秀な成績である学生の学費一部免除など、学生にとって嬉しい制度があるのでぜひ活用しましょう。
受験料
下記が、主な協会の受験料となります。
協会 | 受験料(交付料) |
ジャパンケネルクラブ(JKC) | 5,400円~ |
一般社団法人全国動物専門学校協会(AAV) | 8,000円~ |
一般社団法人日本ペット技能検定協会(JPLA) | 8,500円〜 |
一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会(JCSA) | 6,112円〜 |
再受験する場合は、再度費用がかかりますでの確認しましょう。
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